Let's noteも語りたい。
先日ThinkPadについて語ったばかりですが、今回はLet's noteについて。
Let's noteとの出会い
私は中学のころから親にdynabookを与えられてはいましたが、当時はまだ自由にいじれるものではなくあくまで半分借り物のような状態でした。
そんな高校1年生の時、初めてバイトをして買ったのがLet's noteでした。
当時のフォロワーさんにかなりの破格で譲っていただいたものになります。
そのLet's noteというのがこちら。
CF-W8という機種でした。
当時5000円ほどで譲っていただいたものになります。
スペックは以下。
Intel Core 2 Duo U9400 @ 1.4GHz
DDR2 4GB
DVDドライブ搭載。
Wi-Fiなし
この子はなんだかんだかなり長い間お世話になっていました。
旅先に行くときには必ず持って行ってたし、Windows 10 Insider Previewの実験台にも、そしてUbuntu含む数多くのLinuxの実験台になってくれたり、高校1年の間のPC生活には常にこいつがいました。
そして現在でもたまに引っ張り出しては使っていたりします。
あと大学入って最初のほうは自宅サーバー代わりにもなってくれていました。
Let's noteに沼る。
こうして初めてまともに自分で所有したノートPCがLet's noteとなったわけですが、実際かなり気に入ってしまいました。
いいポイントは後で語るとして、個人的に使っていてとてもいい機種だと感じました。
そんな中、ある日突然CF-SX2を貰います(過去記事掲載済み)。
CF-SX2はわずか1か月ほどで自分の不注意で起動不可能となってしまいましたが、個人的にはかなり気に入った機体でした。
CF-SX2のスペックは以下。
DDR3 8GB
128GB SSD
DVDスーパーマルチドライブ搭載
超低電圧版Core 2 Duoから大幅にスペックアップし、Bluetoothにも対応。
この子もまた、旅先に持ち歩いたりしていました。
...が、ある時Hackintoshをしようとして改造BIOSをいじった瞬間...二度と起動しなくなりましたorz
とはいえ、CF-SX2はすごく気に入った機体で、私のLet's note好きをさらに加速してくれた機体でした。
Let's noteの特筆すべきいいところ
・堅牢性
ThinkPadでも堅牢性はすごいといいましたが、Let's noteはそれらとは一線を画したものになっています。
ThinkPadは初代モデルでの反省で堅牢性を高めていますが、Let's noteは開発初期段階から堅牢性を持っています。そしてこの堅牢性は、現場の声を聞き現在でもさらに高められています。
Let's noteを開発・製造しているPanasonicは、あのTOUGHBOOKも製造しています。
TOUGHBOOKといえば常識離れした堅牢性を持つPCとして有名ですが、そのノウハウはLet's noteにも受け継がれています。
さすがに防水性能まではありませんが、落下しても大丈夫なように設計されており、公式でも実際の試験映像を公開しています。この落下試験は30cmからの26方向の落下(面落下、側面の落下、斜め方向の落下等)や、76cm(デスクを想定)からの落下を想定したものになっており、万が一の際も安心です。
事実、私自身もLet's noteをメインで使用していた際には何回かヘビーに落下させてしまったことがありますが、いずれの場合も壊れたりはしませんでした。
また、ヒンジの耐久性についてもテストされており、経年劣化したノートPCにありがちなヒンジの劣化によって画面がすぐ倒れてしまう、といったことはありません。
私もこの記事を書いている前日にCF-W8(2009年発売)を使用していましたが、ヒンジが弱っているようなことは全くなく、開ける際にもしっかり適度な抵抗感がありました。
さらに圧力が加わってしまった際のことも考えられており、Panasonicでは100kgfの加圧試験を行っています。これは主に満員電車を想定しているそうですが、私の住んでいるところは田舎なのでそんなものはありません()
ですが、うっかりPCの上に気づかずに座ってしまうことはあり、この場合でも壊れてしまうことはありませんでした。
Let's noteの天板はとても特徴的で、まるで車のボンネットのような形状をしています。これが圧力をうまく分散させるための構造となっており、壊れにくくなっています。さらに、この構造は先ほどの落下時の衝撃分散にも役に立っています。
・キーボード
Let's noteのキーボードはかなりこだわられています。
初期のほうはそれほど特色のないキーボードでしたが、2010年ごろから所謂リーフ型キーボードというものが採用されています。これは名前の通り、キーが葉っぱのような形になっているものです。
この形の利点として、明らかに指がキーに引っ掛かりにくくなっています。そのため、大量の文字を打つような場面でもミスタイプが少なくなるようになっています。
さらに、ThinkPad同様キーストロークも比較的深めに設定されています。個人的な感想ですが、やはりキーボードのキーストロークはある程度深さがないと厳しいものがあるなぁと感じています。
また、ここにも堅牢性が備わっており、Panasonic内では打鍵試験として長時間ひたすらにキーを打ち続けるという試験もされています。
・豊富な拡張性
Let's noteは他のPCよりも圧倒的な拡張性に優れています。
現在ではあまり使われないVGA端子や、通常サイズのUSBポート、LANポートにHDMIポート等、昨今のPCでは省かれがちな端子もしっかり備えています。
今時あまりVGA端子を使うことはないかもしれませんが、プレゼン等で古いプロジェクターしか用意していない場所もあったりします。その際にとても役に立ちます。
こうした後方互換も確保しつつ、いち早くノートPCでPDに対応したりと、先進的な端子にも対応しているのも特徴です。
・堅牢性を確保しつつ軽量
これだけ堅牢性を確保していると、どうしてもやや重くなってしまうものですが、なんとモデルによっては1kgを切っているものも存在します。
いくら頑丈でも重ければ持ち運びたくはないものですが、これであれば持ち歩くのにも便利で気兼ねなく使うことができます。
・真の「日本製」
国内メーカーでも日本製を謡うものがありますが、それらは「設計だけは日本」だったり、「最後の検査は日本」だったりと、最初から最後までは日本国内で行っていません。
ですが、Let's noteに関しては設計から製造、検査、そして修理までも日本国内、Panasonic神戸工場にて行われています。
信頼性でいえばLet's noteの右に出るものはありません。
現場に最適なLet's note
Let's noteはこうした頑丈性やキーボード等、現場の声に寄り添った製品開発をされていますが、その信頼性は多数の方面で生かされています。
例えば、記者会見の際に記者席を見てみてください。
多数の記者がLet's noteを使っているのがわかると思います。
これはキーボードの形や打ちやすさにこだわっているからこそ、そして移動中でも記事を書かなければならない中で堅牢性にこだわっているからこそ選ばれているのです。
さらに、仕事をする人の中でもLet's noteは意外と選ばれていたりします。
特に企業でまとめて導入するパターンが多く、中古市場ではそうしてリース落ち品が出回っています。
外回りの営業などで頑丈なものが選ばれる中、Let's noteはそうした用途では最適です。
まとめ
Let's noteははっきり言って高いです。
コストパフォーマンスで見たら最悪です。
それでも買う人たちがいます。
なぜか。
Let's noteならではの現場の声に寄り添った様々な特徴があるからです。
そして、設計からアフターサービスに至るまでをすべて日本国内で行い、幾回も厳しい試験を繰り返しています。
ここまでこだわっているPCは、Let's note以外ありません。
私自身、前回の記事でThinkPad信者になったといいましたが、今でも選べるならぜひLet's noteを選びたいです。
それだけこだわられているからこそ、現場で多くの方に選ばれているのだと思います。
価格は高いですが、その代わりそこに見合うだけのこだわりと信頼性を兼ね備えたものがLet's noteなのです。
私は残念ながらそこまで出せないのでLet's noteを今後選ぶ際はどうしても中古品になるか、もしくは他機種になるとは思いますが、今でも大好きです。
一応お約束として補足しますが、他機種を貶める意図はなく、それぞれの機種ならではの個性が好きだということは頭に入れていただきたいと思います、
今回はLet's noteの記事であるため、このような感じになっています。でも実際、今でもLet's noteはめちゃくちゃ欲しいです。
とてつもなく長い文章になってしまいましたが、私が初めて自分で購入して寄り添ったノートPCであるLet's noteの魅力が、少しでも多くの人に届けばいいなと思います。
以上戯言。
さとくん